2026/10/14
ホテルライクな寝室とサニタリーのつくり方|毎日を「滞在」に変える設計のコツ
名古屋市、北名古屋市を中心に完全注文住宅の家づくりをしています、ファンナハウス渡邊です。
ホテルに泊まった日の、あの静けさ。余計なものが何もなく、照明はやわらかく、洗面台の前に立つだけで気持ちが整う。
そんな空間を毎日の住まいに取り入れたいというご相談は、年々増えています。ただし、ホテルは「滞在する場所」、住まいは「暮らす場所」。見た目だけを真似すると、住んでから使いにくさを感じることもあります。
このコラムでは、暮らしやすさを保ちながらホテルのような上質さを叶える、寝室とサニタリーの設計のコツをお伝えします。
「ホテルライク」をつくる3つの原則
ホテルの上質さは、豪華な装飾ではなく、次の3つから生まれています。
- 物が見えない:生活感のあるものが目に入らない
- 光がやわらかい:直接的な光を抑え、陰影がある
- 素材と色が絞られている:使う素材と色数が少なく、統一感がある
この3つを、暮らしの動きに合わせて設計に落とし込んでいきます。
寝室のポイント
1. ベッドを主役にした間取り
寝室に入った瞬間に目に入るのが、ベッドとその背景の壁です。ベッドの頭側の壁に素材や照明で表情をつけると、ホテルのような「見せ場」が生まれます。反対に、収納の扉やエアコンは視界に入りにくい位置へ。
2. 寝た姿勢からまぶしくない照明
寝室の照明は、天井を見上げたときに光源が目に入らないことが大前提です。ベッドの背後や足元の間接照明を中心にし、読書用の手元灯を別に用意すると、雰囲気と使いやすさを両立できます。
3. ウォークインクローゼットで「置かない」寝室に
衣類やバッグを寝室に出しっぱなしにしないために、寝室の隣に大きめのクローゼットを設けます。寝室そのものには「眠るためのものだけ」を置くという考え方です。
サニタリー(洗面・バスルーム)のポイント
4. 洗面台は「造作」でつくる
既製の洗面台ではなく、カウンター・ボウル・水栓・鏡を個別に選んで組み合わせる造作洗面台は、ホテルライクな印象をつくる大きな要素です。一方で、水はねや掃除のしやすさは既製品より注意が必要なため、ボウルの形や水栓の位置まで検討します。
5. 生活感を封じる収納計画
洗剤、タオル、ドライヤー、化粧品。サニタリーは家の中でも特に物が多い場所です。鏡裏収納やリネン庫を計画し、「出しておくもの」と「しまうもの」を最初に分けておくことが、美しさを保つ鍵になります。
6. 洗濯動線とは切り離す
洗面と洗濯を同じ場所にまとめると、どうしても生活感が出ます。ランドリールームを別に設ける、洗濯機を扉で隠すなど、「整える場所」と「家事をする場所」を分けると、サニタリーが一気に上質になります。
寝室とサニタリーを「つなげる」という選択
ホテルのように、寝室からクローゼット、洗面・バスルームへと廊下を通らずにつなげる間取りも人気です。朝の身支度や夜の入浴がひとつの流れになり、移動のものものしさもなくなります。
ただし、家族構成や来客の頻度によっては、家族全員が使う洗面所を別に設ける必要も出てきます。「誰が、いつ、どこを使うか」から考えることが大切です。

住んでから後悔しないために
- 湿気と換気:ガラス張りのバスルームなどは、湿気の逃がし方を一緒に計画します。
- 冬の寒さ:広く開放的なサニタリーほど、断熱と暖房の計画が重要になります。
- 掃除のしやすさ:目地の多いタイルや凹凸のある素材は、美しい反面、手入れの手間も増えます。
ファンナハウスの考える「ホテルライク」
ファンナハウスが目指すのは、ホテルの見た目をそのまま再現することではありません。その人の暮らしの動きに合わせて、「ノイズのない」空間をつくることです。
一日の始まりと終わりを過ごす場所だからこそ。毎日が少しだけ特別な時間になるような寝室とサニタリーを、一緒に考えます。
よくあるご質問
Q. 造作洗面台は既製品より高くなりますか? A. 選ぶ素材や器具によって大きく変わります。グレードの高い既製品と同程度に収まる場合もあれば、それ以上になる場合もあります。予算に合わせてご提案します。
Q. 寝室はどのくらいの広さがあればホテルのようになりますか? A. 広さよりも「物を置かない」計画の方が印象を左右します。クローゼットを別に設け、ベッド周りに余白を確保することを優先します。
Q. リフォームでもホテルライクなサニタリーにできますか? A. 既存の配管位置などの制約はありますが、可能な場合も多くあります。リフォーム・リノベーションもご相談ください。
まとめ
- ホテルライクの本質は「物が見えない」「光がやわらかい」「素材と色が絞られている」こと
- 寝室はベッドを主役に、寝た姿勢からまぶしくない照明計画を
- サニタリーは造作洗面台と収納計画、洗濯動線の切り離しが鍵
- 見た目だけでなく、湿気・寒さ・掃除まで含めて計画する