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COLUMN

コラム

2026/10/12

「艶っぽい夜」をつくる間接照明計画|明るさより“陰影”をデザインする

「艶っぽい夜」をつくる間接照明計画|明るさより“陰影”をデザインする

名古屋市、北名古屋市を中心に完全注文住宅の家づくりをしています、ファンナハウス渡邊です。

昼間は美しいのに、夜になるとなぜか落ち着かない。その原因の多くは、照明にあります。

天井の中央にシーリングライトを一つ。部屋の隅々まで均一に明るい空間は、作業には向いていても、心をほどく場所にはなりにくいものです。

ファンナハウスが大切にしているのは、明るさを足すことではなく、光と影のバランスをデザインすること。このコラムでは、夜の住まいにしっとりとした艶を生む間接照明計画の考え方をお伝えします。

間接照明とは

間接照明は、光源を直接見せず、天井や壁に光を当ててその反射で空間を照らす手法です。まぶしさが抑えられ、光がやわらかく広がるため、空間に奥行きと落ち着きが生まれます。

照明器具を「置く」のではなく、天井や壁の中に光を「仕込む」ため、建築化照明とも呼ばれます。だからこそ、設計の初期段階から計画することが欠かせません。

代表的な4つの手法

手法光の当て方得られる効果向いている場所
コーブ照明壁寄りの天井内部から天井面を照らす天井が高く感じられ、広がりが出るリビング、寝室
コーニス照明天井際から壁面を下に向けて照らす壁の素材感が浮かび上がるリビングの一面、廊下
ウォールウォッシャーダウンライトで壁面を均一に洗うように照らす塗り壁やアートが際立つ玄関、ギャラリー廊下
フットライト/足元の間接光床面に近い低い位置を照らす重心が下がり、夜の落ち着きが生まれる階段、廊下、寝室

艶っぽい夜をつくる5つのコツ

1. 「一室一灯」から「多灯分散」へ

ひとつの大きな照明で部屋全体を照らすのではなく、小さな光を必要な場所に分けて配置します。ダイニングテーブルの上、ソファの脳、壁の一面。光に濃淡が生まれることで、空間に立体感が出ます。

2. 色温度は「電球色」を基本に

くつろぐための空間には、白っぽい光よりも暖かみのある電球色(おおむね2700K前後)が向いています。一つの空間の中で色温度を揃えるだけでも、印象はずっと落ち着きます。

3. 調光で「時間」をつくる

夕方、食事のとき、就寝前。時間帯に合わせて明るさを落とせるようにしておくと、暮らしに自然なリズムが生まれます。調光対応の器具とスイッチを選ぶことが前提です。

4. 光を受ける「素材」とセットで考える

光の美しさは、照らされる面で決まります。塗り壁のゆらぎ、無垢材の木目、天然石の質感は、斜めから光が当たったときにこそ際立ちます。反対に、つやの強い素材は光源が映り込みやすいため注意が必要です。

5. 光源を見せない納まり

間接照明の仕上がりを左右するのが、光源の隠し方です。座ったとき、階段を上るとき、寝転んだとき。さまざまな視点から光源が見えないよう、造作の寸法を細かく調整します。

よくある失敗

  • 明るさが足りない:雰囲気を重視しすぎて、読書や家事のときに暗い。手元を照らす光も別に用意します。
  • ムラが出る:天井や壁に光の切れ目やムラが出る。器具の選定と取り付け位置の検討が必要です。
  • スイッチが複雑すぎる:光を増やした結果、どれを押せばいいか分からない。場面ごとにまとめて操作できるように計画します。
  • メンテナンスを考えていない:器具の交換や掃除がしにくい納まり。将来の手入れまで考えておきます。

ファンナハウスの照明の考え方

ファンナハウスでは、空間の美しさを「引き算」で考えています。照明も同じです。必要な場所に、必要なだけの光を。照らさない部分に生まれる陰影も、空間の一部としてデザインします。

夜、家に帰ってきた瞬間に肩の力が抜ける。そんな光の在り方を、間取りや素材と一緒に計画しています。

よくあるご質問

Q. 間接照明だけで部屋の明るさは足りますか? A. 空間の用途によります。リビングや寝室では間接照明を中心にしつつ、キッチンなど作業する場所には手元を照らす光を組み合わせるのが一般的です。

Q. 後から間接照明を追加できますか? A. 置き型の照明なら可能ですが、天井や壁に仕込む建築化照明は後からの追加が大がかりになります。設計段階での検討をおすすめします。

Q. 電気代は高くなりますか? A. 現在は多くの照明にLEDが使われており、灯数が増えても調光と組み合わせれば過度には増えにくいと考えられます。具体的な金額は計画内容によります。

まとめ

  • 間接照明は、光源を見せず反射光で空間を照らす手法
  • 多灯分散・電球色・調光の3つが、夜の落ち着きをつくる基本
  • 光を受ける素材と、光源を隠す納まりで仕上がりが決まる
  • 建築化照明は後からの追加が難しいため、設計初期に計画する

光と影の空間は、写真よりも実際に身を置いて感じていただくのが一番です。ぜひ一度、ファンナハウスの空間を体感しにお越しください。

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